のーてんきブログ

しがない高専生の気分屋ブログ

200㌔サイクリング③ 命がけだ ~趣味探しの旅~

こんにちは。

のーてんきです。

今日は、200キロサイクリング③ 完結編 ~趣味探しの旅~ について書いていきます。

 

 

 

 ハイヒールの音の方に目やると、なななんとイノシシが!

 

 

幸運なことにイノシシはこっちを見向きもせず僕の目の前を猪突猛進で横切り、ガード

レールを超え山へと帰っていった。

 

この時僕は悟った。

 

 

今日で死ぬかも。。。

 

 

でも同時にこんなところで死んでたまるか。とも思い、それを発奮材料にして一歩一歩

ゴールの見えない山奥へと進んで行った。

 

さすがに日は落ち、一気に気温も下がり、一日かけてかいた汗で体も冷えはじめ、数時

間ぶりにまた孤独感が僕の所へやってきた。

 

さらには、恐怖感も一緒に連れてきたみたいで、そびえ立つ山にのまれそうだった。

 

街灯もない山道を自分の吐息と携帯から流れる音楽が往復して鼓膜を揺らす。

しんどいな。ここで初めて自分の頭の中で弱音を吐いてしまった。

 

ずーっと進むとトンネルが見えてきた。

そのトンネルの明かりがまるで僕のことを迎えてくれるような...

 

そのトンネルの所で平たんな道となる。

それがまた僕自身に安心感を与えてくれて、トンネルに対して初めてありがたみを感じ

た。

 

トンネルを抜けた後も「また次のトンネルまで頑張ろう。」ととても強い心の支えになっていた。

 

そしてまた現れたトンネルを抜けた後、携帯でナビを確認した。

残り30キロ程。

 

おや、このトンネルの直後左に曲がっているな。僕は、一瞬考えた。

今まで通ってきた国道を同じようにこれからも通っていけば着くはずなのに、この道を

曲がっていいものか。

もう一度目的地までの道のりを検索し直す。

すると、左に曲がった方が3分早いではないか。しかも下りだ。

 

これは行くしかない。

 

”早く帰りたい”そう思う焦りもこの決断を後押しする。僕は左に曲がった。

めっちゃ下った。5キロは行っただろうか。

そして、下りきると、無料の自動車道が見えた。

 

ん?どうゆうことだ。もしかしてと思い、ナビを見返す。

すると、ナビではその自動車道にのっているのだ。

やってしまった。

 

料金が発生しないとはいえ、自転車では自動車道にはのれない。

いや待て、このまま下ればつけるのでは?調べた。無理だ。行けそうにない。

 

いっそのこと自動車道にのってしまおうか。そう思った。

 

しかしそんな勇気もない。

引き返すと決めた。

街灯の無い上り坂。車は1台も通らない。恐怖心と不安感が最高潮に達し、疲れがどっときた。

 

あーーーー頑張るんだ。心の中でつぶやく。WANIMAメドレーで勇気づける。声を出して勇気づける。「がんばれ。あともうちょっと。」

40分はかかった。

 

ようやく先ほどのトンネルに戻ってきた。

空を見上げると無数の星たちがものすごくきれいに見える。

そしてまた上り坂を進む。

ようやく坂を上り切り、また1つトンネルをこえた。

すると、目的地がある市に入った。ここからは下りが続きそうだ。

 

大量のアドレナリン漬けにされたお尻を信じ、自転車に乗る。いけそうだ。

下りをぶっ飛ばす。

ナビの到着予定時間まであと40分。ぶっ飛ばす。

今日1日の疲れなどなんのその。無我夢中でぶっ飛ばす。

そしてようやく目的地に着いた。

何時だろ。

 

20時10分頃だった。

 

上手く経過時間が計算できない。ストップウォッチを見る。11時間7分。

 

うそだろ。

7時間あわよくば6時間の予定の中での11時間7分。もう訳が分からなった。

 

 

 

それから、迎えてくれた祖母の顔を見て、安心感が爆発し、狂うように夜ご飯を食べ、

狂うようにして眠りついた。

 

 


あーーーーーー生きてて良かった。

 

そして、心に決めたことが一つ。

 

帰りは絶対電車で帰る。

 

 

最後まで読んでいただきありがとうございました。(^^)/

次は最後、200キロサイクリング④ 総括編 です。

読んでみて下さい。