のーてんきブログ

しがない高専生の気分屋ブログ

200㌔サイクリング➁ なくしたお尻編 ~趣味探しの旅~

こんにちは。

のーてんきです。

今日は、200キロサイクリング② なくしたお尻編 について書いていきます。

 

 

 

 昼食を簡単に済ませた僕は、平たんな道をまた漕ぎ始めた。

 

午前中と違うのは、代わり映えのない景色に上がっていたテンションが正常となり、孤

独感さえ感じ始めていたことだ。

 

ただこの孤独感が心地よかった。この孤独感のおかげで午前中には気付かなかったよう

な景色がみえたからだ。

 

道路の凸凹で腕に伝わる振動、

生暖かい風を切る感覚、

木陰に入った時のキンキンに冷えた風を切る感覚、

突如と現れる川のせせらぎ、

小鳥たちのさえずり...

 

季節感や自然を感じることができて気分が高まる一方で冷静さを兼ね備えたいわゆるゾ

ーン的な状態にあったなと後々振り返った。

 

そのとたんにペダルが軽く感じる。

 

さらに気分を変えるために携帯で音楽をかけて歌いながら漕いでいった。

 

すごく気分が良い。

 

これだからサイクリングを趣味にする理由が分かる。

 

 

 

さあ移動距離が100キロを超えてきた。一旦途中の道の駅で休憩を入れた。

 

さすがに100キロも走ると自転車を降りて地面を歩く感覚がおかしくなる。どこかふわ

ふわしてるような、はたまた足に思い鉄球でも引きずっているような...

 

 

あれお尻がおかしい。

 

 

今まで漕いでいて、少しお尻が痛いと感じてはいたものの「別にこのくらい想定内

だ。」と強がっていた。

しかし、歩いてみて感覚がなく、上手く動いてくれない。

これがおかしかった歩く感覚の正体か!と納得した。

そして新しく飲み物を買い、軽くストレッチをしてこの道の駅を後にした。

 

 

それからというものお尻の痛さとの闘いがずっと続いた。

 

痛い。座る位置を試行錯誤する。痛い。まるでお尻がかち割れたようだった。

 

正直痛すぎて、ペースにも影響が出始めていた。お尻休憩を導入したからだ。

 

休憩感覚が1時間半から1時間、1時間から50分...

 

残り65キロ。急に自転車が進んでいる感覚がなくなってきた。携帯のナビで表示される

残りの距離が一向に縮まらない。

残り58キロ...キロ...57.8キロ...57.7キロ...57.4キロ...57.3キロ...…

 

あーーやばい。進まない。

 

もう休憩する!数キロ先の道の駅で休憩を取った。

 

この時点で15時半。あ、もうすぐ到着予定時間だ。

もう”焦る”なんてものは通り越してしまった。気持ちが疲弊しかけていた。

 

もう食ってやる!対してお腹も空いていないのに和風ラーメンと焼き鳥という謎の組み

合わせでお腹を満たした。おいしかったかどうかわからなかった。

 

そして、駐車場にいたアイスを食べている親子連れを見て思った。今アイスは違うや

ろ。もう訳が分からなくなっていた。

 

なかなか動いてくれない足を無理やり動かし、また自転車をひたすら漕ぐのであった。

 

 

なんだかんだ20キロ程進み、目的地の隣の市に到着し、コンビニに寄った。

 

自転車を降りた。

また変だ。 感覚がない。 お尻を一生懸命探した。 力を入れようと脳から指令を送

った。 応答してくれない。 どこかに置いてきたのか。 触ってみた。 あった。 

無事にあった。 だがもう自転車のサドルに座れそうにない。

 

だからといって休憩も長くとれない。この時点でもう17時をゆうにまわり、日が暮れ始

めていたからだ。

 

なんとか進まなければ。上り坂はもちろん平たんな道も立ち漕ぎをした。

 

そして僕が想定していた大きな山の2つ目がここで立ちはだかった。

 

この山は異常だった。1つ目と比べものにならない。

 

そこからの上りという上りは歩きに歩いた。

 

その時だった。ガサガサという音ともに足音が聞こえた。ハイヒールのコツコツだ!

 

なんでこんな山奥に女性が!?その足音のほうに目をやるとそこには...

 

 

 

最後まで読んでいただきありがとうございました。(^^)/

次回は、200キロサイクリング③ 命がけ ~趣味探しの旅~ です。

ぜひ読んでください。